1.就職活動において、筆記テストによる適性検査は欠かせない関門です。
中でも、多くの一般企業が採用テストに使用しているのが
**総合適性検査「SPI」**です。
SPI には「ペーパーテスト方式」と「テストセンター方式」があります。
毎年、多くの学生は知名度の高い大手企業や人気企業に集中する傾向があります。そのため、応募時点で競争率が200倍を超える企業も出ており、それを数倍にまで絞り込むために、こうした適性検査が行われるわけです。
企業によっては9割の学生がこの適性検査で門前払いにされ、涙を呑むというケースもあり得ます。
就職活動は1社につき1回しか選考チャンスがありません。もし第一志望企業のSPIで思うようにできなかったら、悔やんでも悔やみきれない結果となります。エントリーシートは無事通過できても、SPIで落ちる学生の数が現実的に多いのです。
≪SPIとは?≫
「Synthetic Personality Inventory」の略で、個人を総合的に評価することを目的に1974年株式会社リクルートが開発した適性検査です。
「能力適性検査」と「性格適性検査」の2部構成となっており、約9000社の企業で実施されております。そのほかに適性検査、一般教養、時事問題、CAB/GABなどさまざまな検査が採用されていますが、就職試験で筆記テストを受ける時には、かなり高い確率でSPIを受けることになります。
≪SPIの意義≫
SPIの「能力適性検査」は作業の処理能力を測る「シュミレーション・テスト」です。つまり仕事を任せたとき、どれだけ正確に処理し、どれくらい早く仕上げることができるかを測ろうとするものです。
入社後、業務報告書や企画書、会議などで使う資料を作成するために日本語と数字を使う。この実社会に出てから必要とされる能力を試す意味で、
SPIは、「能力適性検査」の中で、言語と非言語の2つの分野をテストします。
≪検査結果の評価≫
SPIの検査結果は偏差値で表され、個人の得点が全受験者の中でどのレベルにあるかをみます。平均を50として全体を7段階に分け最上位の7段階は上位2%、6段階は上位12%、5段階は34%くらいを表すように設定されています。
大手人気企業を目指すなら、必ず90%を取る力が必要です。
一方、「性格適性検査」は、「行動的側面」、「意欲的側面」、「情緒的側面」、「能力的側面」、「性格的側面」、「職務適応性」、「チェックポイント」などに分けて検査結果が出されます。結果は本人には知らされません。またチェックポイントの項目は、各企業面接のとき質問されることが予想され、「性格適性検査」の後に面接がある場合は検査で気になったところを再質問されると思っておくほうが良いでしょう。
≪試験内容≫
1:言語分野
(主な内容) 言語の関する選択問題、文章整理、長文読解など。
(解答時間) 40問 30分
(解答方法) 5〜8択の選択方式
2:非言語分野
(主な内容) 計算分野、思考分野、判断分野、論理的分野
(解答時間) 30問 40分
(解答方法) 5〜8択の選択方式
3:性格適性検査
受験者の性格特性を、「行動的側面」、「意欲的側面」、「情緒的側面」の3項目に分けて測定します。これらを身体活動性、持続性、達成意欲、興味・関心、内省的、慎重性、自責性、独自性、うそつき度などを加味し、さらに細かく分析します。
これで組織人としての適性やその人の個性、特徴などを見ます。
≪攻略ポイント≫
@SPI は、実務作業のシミュレーションである!!
A「速さ」と「正確さ」が勝負!!
B1問1分で解くことを目指す!!
C焦らず、落ち着いて!!
D非言語問題を徹底的に押さえよ!!
E習うより、慣れよ!!
F正解率90%を目指せ!!
GSPIテストセンターに備えよ!!