1. 挨拶
どうして挨拶をするのですか(挨拶の目的)
好かれる(好感がもてる)挨拶とは?
(1) あいさつのコツ
あ・明るく元気に
い・いつでもどこでもいきいきと
さ・先に、先手必勝で
つ・続けて
(2) お辞儀のポイント
お辞儀の基本は語先後礼です。相手の顔・目をみて
発声して、その後にお辞儀をします。発声とお辞儀を
同時にしますと声が床に向き、せっかくの声が下に響
いてしまいます。
@相手に向かって姿勢を正す。背筋を伸ばし、あごを
ひきます。男性は足のかかとをつけつまさきを軽く開
けます。女性はつまさきを揃えます。男性は、手の指
を揃えて伸ばし体の脇につけます。女性は前で組み
ます。
A相手の顔、目を見て発声します。(実際は目をじっ
とみるより鼻の少し上を見る感じが良い。)
Bお辞儀は、背中が曲がらないように腰から曲げます。
背筋、首筋はまっすぐ。会釈は目線2メートル、普通
例は1.5メートル、最敬礼は0.5メートル。このお
辞儀はスピード感をだして行う。
C頭を上げるときは、ゆっくり上体を起こします。相
手より早く上げない。
D頭を上げたら姿勢を正し、再び相手を見ます。
会釈・15度 |
普通例・30度 |
最敬礼・45度 |
●廊下などですれちがう時
●部屋の出入り |
●面接官への挨拶 |
●面接退室時のお礼
●感謝申し上げる時
●お詫びする時 |
「おはようございます」
「こんにちは」
「失礼いたします」 |
「よろしくお願いいたします」
「おはようございます」
「こんにちは」
「失礼いたします」 |
「ありがとうございました」
「申し訳ございません」
「失礼いたします」 |
(3) 挨拶が大切な理由
@ 挨拶は社会人としての礼儀であり、同時にコミュニケーションを図る第一歩です。仕事は、挨拶で始まり、挨拶で終わります。
A 挨拶で周囲が明るく、物事がスムースになります。
B 人の第一印象は、3秒〜7秒で決まります。3秒でできる事は挨拶ぐらいです。
それでは、スマイルトレーニングと発声練習をしてみましょう。
笑顔作りの第一歩はまず自分自身を見つめることから始めます。
(1)鏡の前に、腰骨をまっすぐ立てて立ちます。
(2)最初、前歯4本で箸をかみます。
(3)そのままの状態で上下の唇の力を抜きます。
(4)次に口角だけ引き上げていきます。
(5)両方の黒目の中心から垂直に下がった点まで口角を引き上げ、そこで止めます。
それがあなたの理想の笑顔です。
【笑顔のタイミング】
声に気品を出すには、母音の発音を正確、明瞭にします。
母音の発音は、上下の唇がつきません。あごをしっかり動かしましょう。
母音「アイウエオ」の中でも「イ」と「ウ」の発音に注意します。
下線の行を重点的に練習しましょう。
あいさつ笑顔で、明るく、元気よく挨拶しましょう。
□ おはようございます
□ こんにちは
□ よろしくお願いいたします
□ ありがとうございました
電話応対
電話は顔が見えません。より明るく、元気に、丁寧に応対しましょう。
□ はじめまして。○○大学・○○学部3年生の○○と申します。
□ お忙しいところ恐れ入ります。○○部(課)の○○様はいらっしゃいますでしょうか。
□ ○○大学の○○さんから紹介を受けました。
□ 現在就職活動中で、是非○○様にOB(OG)訪問させていただきたいと思いご連絡差し上げました。
□ 御社の採用スケジュールに関してお伺いしたいのですが、宜しいでしょうか?
□ 確認させて頂きます。○月○日○曜日、○時から○○にて。用意するものは○○ですね。
□ それでは当日宜しくお願い致します。
□ お忙しい中、ありがとうございました。失礼致します。
□ 採用スケジュールについてお話いただける、他のご担当の方はいらっしゃいますか。
□ 何時ごろお戻りでしょうか。
□ それではその時間にまたお電話させていただきます。
□ 宜しければ、“○○大学の○○から電話があった”旨だけお伝え下さい。
2. 身だしなみ
(1) 身だしなみの必要な理由
就職活動の面接での身だしなみは、面接官に与える第一印象を大きく左右します。仕事をする人間としてふさわしい、清潔感のある服装を選ぶことが、就職活動における身だしなみの、重要なポイントになります。
(2) 基本的身だしなみ
@スーツ
黒・グレー・紺などダークカラーのもの
A髪型
できるだけ顔や周囲にかからないように、清潔感のある控えめなヘアスタイル。できるだけ自然色で。
B靴
黒色の革靴で装飾のないプレーンなもの。汚れのないよう磨く。
Cビジネスバッグ
黒・グレー・茶色などの革製か合皮製のビジネスバック。配布される資料やパンフレットなどA4サイズが入る大きさで床においても倒れないものがいい。
D時計
腕時計をしてこない人は、「時間にルーズだ」と思われても仕方ないので、きちんとした腕時計をつけるようにしましょう。
E持ち物
提出書類/企業研究ノート/地図/履歴書コピー/折りたたみ傘/筆記用具/手帳/ハンカチ・ティッシュ
(3) 男性
@スーツ・・・3つボタンか2つボタンのシングルスーツ。
Aシャツ・・・白が基本。
Bヒゲ・・・剃り残しなく清潔に。
(4) 女性
@スーツ・・・スカートでもパンツスーツでもOK。たくさん動き回る日はパンツスーツが動きやすい。
A靴・・・サンダルやベルト付パンプスではなく、プレーンなもの。ヒールは細くなく3〜5cmくらいが歩きやすい。
Bストッキング・・・色や柄がなく、できるだけ肌に近い色を選ぶ。(予備持参)
Cメイク・・・清潔感のある健康的なナチュラルメイク。
D髪型・・・長い髪はできるだけまとめる。
3. 敬語
(1) 敬語の基本
普通語 |
尊敬語 |
謙譲語 |
丁寧語 |
言う |
おっしゃる、お話になる |
申す、申し上げる |
言います |
聞く |
お聞きになる、お耳に入る |
うかがう、うけたまわる |
聞きます |
見る |
ご覧になる |
拝見する |
見ます |
食べる |
召し上がる |
いただく、頂戴する |
食べます |
行く |
いらっしゃる、おいでになる |
まいる、うかがう |
行きます |
来る |
いらっしゃる、おいでになる、お越しになる |
まいる、うかがう |
来ます |
いる |
いらっしゃる、おいでになる |
おる |
います |
する |
なさる、される |
いたす |
します |
会う |
お会いになる |
お目にかかる、お会いする |
会います |
思う |
思われる |
存じる |
思います |
もらう |
お受けになる、お受取になる |
いただく、頂戴する |
もらいます |
与える |
くださる |
あげる、差し上げる |
与えます |
知る |
ご存じ |
存知あげます |
知ります |
読む |
お読みになります |
拝読します |
読みます |
借りる |
借りていらっしゃる |
拝借します |
借ります |
くれる |
くださいます |
差しあげる |
くださいます |
買う |
お求めになります |
買わせていただく |
買います |
着る |
お召しになります |
着させていただく |
着ます |
(2) 丁寧な言い回し
〜する |
します(いたします) |
〜してもらう |
していただきます |
〜してくる |
してきます(してまいります) |
〜してもよろしいか |
してもよろしいでしょか |
〜しましょう |
いたしましょう(いたしませんか) |
これは〜です |
こちらは〜でございます |
どうする |
いかがなさいますか(いかがいたしましょうか) |
ある |
あります(ございます) |
ない |
ありません(ございません) |
わかる |
かしこまりました |
(3) ビジネスにおいての言葉使いの基本・単語
ぼく、わたし(あたし) |
わたくし |
私たち |
わたくしども |
誰 |
どなた |
どこ |
どちら |
こっち |
こちら |
さっき |
先ほど |
あとで |
のちほど |
少し |
少々 |
今日(きょう) |
本日 |
昨日(きのう) |
さくじつ |
明日(あした) |
みょうにち |
この前 |
先日 |
会社(相手の) |
御社、貴社 |
(4) 社会人としてのあいさつ
入退室するとき |
失礼いたします |
お礼をするとき |
ありがとうございました |
謝るとき |
申し訳ございません |
依頼するとき |
恐れ入りますが〜をお願いできませんでしょうか |
依頼されたとき |
はい、承知いたしました |
4. 電話の応対
就職活動においても電話の応対は重要なものです。採用情報の照会や、先輩の紹介を依頼する、合否の確認、アポイントメントの取り直し、そして内定辞退など、企業に電話する機会は避けられません。社会人として電話の基本を2点おさえましょう。
●電話は相手の時間を奪う・・・電話で質問するということは、少なくともその応対をした人の仕事の手を止めることになります。簡潔に、正確に要件を伝えましょう。
●電話は人柄を伝える・・・ほんの一言やふるまいで、信頼を得ることもあれば、失うこともあります。電話応対を履歴書の裏に記録している企業もあります。最後の最後、その僅差で合否が決まる可能性もあるのです。電話は相手の動作や表情が見えない上、短時間で用件を果たさなければならないので、相手を待たせず、簡素に要領よく応対することが最大のポイントです。ですから、かける前でる前が大きなポイントになります。たとえば「企業の人事に採用スケジュールを確認する」というケースとします。
(1) メモと手帳を用意する
採用スケジュールをメモする準備をしなければならない。「少しぐらいなら暗記できる!」と思ってはいけません。新しい問い合わせ先を教えてくれるかも知れない。その時メモできなかった
ら致命的です。あと、そのまま予約をする可能性もあるので、必ず手帳を用意してから電話しましょう。
(2) 姿勢を正し笑顔で話す
電話は声だけです。頬杖ついたり、のけぞって足を組んだり、タバコを吸ったりしてもばれないと思うかもしれません。しかし、その態度は声の響き方や息遣いによって相手に伝わるものです。よって、自宅の電話なら、椅子に座るか床に正座して、背筋を伸ばして電話しましょう。外出先から携帯で電話する時は、メモがしやすい場所を探しましょう。また笑顔で話すことによって声にハリが出て聞き取りやすくなります。
(3) 静かな場所から掛ける 自宅で周囲に家族がいる時、または外出先から携帯で電話する場合、注意すべきは外部の音です。君にとっては相手の声が聴こえても、相手にとっても君の声が聴こえないかもしれません。聴きにくければそれだけで心証を害します。よってできるだけ静かな場所で、やむを得ない場合は送話口に手を添えて話しましょう。特に志望度の高い企業に電話するのであれば、大きなビルやホテルのロビーにある公衆電話か、電話ボックスから電話するのがおすすめです。
(4) 掛ける時間を考える
企業への電話をかける時間は午前中をお勧めします。企業には就業時間というものがあり就業時間外に電話するのは失礼です。また、お昼の休憩時間(ランチタイム)というものがあり、この時間に掛けても不在である可能性が高くて非効率です(企業によって時間帯は違うが、12:00〜13:00は掛けない方がよい)。午後は外出したり、遅いランチを取ったりする可能性が高く、夕方は仕事が立て込んでいる可能性が高いからです。逆に午前中は席にいる可能性が高く、また、最悪不在でも伝言を残しておけばその日中に伝わる可能性が午後より圧倒的に高いのです。
※ただし、人事から電話があって折り返す場合には、お昼や夜でも即座に電話をするようにしましょう。採用シーズンは人事も残業が多いし、日中でもセミナーや面接でつかまりにくいから。
尚、朝(11:00まで)は「おはようございます」、夜遅い場合(就業時間以降)は「夜分遅くに恐れ入ります」と最初に言うのを忘れずに。
(5) まず名乗る&要件は簡潔に
当たり前のようで、意外とできていない基本中の基本がこの二つです。
初めて電話するとき
「○○大学・○○学部3年生の○○と申します。」
「はじめまして。」
「お忙しいところ恐れ入ります。」
「御社の採用スケジュールに関してお伺いしたいのですが、宜しいでしょうか?」
2回目以降はこれに「先日はありがとうございました。」を加えましょう。
「まず名乗る」→「挨拶」→「要件」の順番で、簡潔に述べることが大切です。また、質問が複数なら、メモ用紙に要件を箇条書きにしておき、スムースに話すことが大切です。
(6) 復唱する
最後に聴いたことを必ず復唱しましょう。聴き間違いを防ぎつつ、かつ人事に礼儀正しく確実に仕事ができるイメージを与えることができます。特に日時は間違ったら致命傷なので、必ず確認
しよう。特に「1時」「7時」は間違いやすいので注意しましょう。「1時、13時ですね」と確認すると間違いを防ぐことができます。
「最後に確認させてください。○月○日○曜日、○時から○○にて。用意するものは○○ですね」
(7) 相手が電話を切ってから切る
通常、電話を掛けたほうが先に切ることが多いですが、この場合は「目上の人が質問に答えてくれた」ので相手が切るのを待ちます。
最後の挨拶は、
「お忙しい中、ありがとうございました」
「失礼致します」
「今後ともよろしくお願いいたします」
などの挨拶をした後、相手が受話器を置いた音を確認してから電話を切りましょう。相手に「ガチャン」「ブチッ」と受話器を置く音を聞かせてはいけません。受話器を置く前に、フックを指で押さえると静かに切ることができます。
(8) 相手が不在の時
話したい社員以外でもわかることであれば、「採用スケジュールについてお話いただける、他のご担当の方はいらっしゃいますか?」と聴いてみてもいいですが、基本的に以下のやり取りが正しいでしょう。折り返しお電話をお願いするのは失礼なので絶対に辞めましょう。尚、最後に電話があった旨だけでも伝えておくと、次に電話する時にスムースになります。
「何時ごろお戻りでしょうか。」
「それではその時間にまたお電話させていただきます。」
「宜しければ、“○○大学の○○から電話があった”旨だけお伝え下さい。」
5. 訪問のマナー
面接マナーといえば、面接時の立ち居振る舞いや話し方だけではありません。実は面接は企業ビルに入る瞬間から始まっていると考えてください。(最寄り駅に着いたときから面接モードに)
(1) 訪問準備
@ 暑くてもスーツは着用。冬の場合はコートを脱いでから受付に行く。
A 提出書類などは、受付に到着する前に、すぐに提出できるように準備。
B 携帯電話はOFFかマナーモードにしておきます。
(2) 訪問時は10分前には近くにて待機。5分前には大きな声で挨拶をして入る。
大企業の場合は、先方の部署に5分前に行けるように行動する。初めて行く会社は、余裕を持って行く(守衛等に時間がかかる場合があります。)
(3) 受付では明るくきちんと挨拶をし、大学名、氏名、担当者の部署、名前、用件を簡潔に伝えます。このとき、バッグを受付カウンターに置いてはいけません。
(4) エレベーター、廊下、化粧室、すべて社内と思って下さい。応募先の社員の方もいらっしゃるかもしれません。ここでも気をつけなければいけないことが満載です。
@ 無駄話はやめましょう。ましてや面接の内容などの話は絶対にだめです。
A 洗面台を長時間使用せず、必要な方が来たら譲ります。
B 洗面台はきれいに使う。使用後、髪の毛がシンクに落ちていないか、周りにたくさん水滴がついていないかチェック。汚れていたら自分のティッシュなどでふき取ります。時々、トイレットペーパーを使ってふいている人を見かけますが、そのくらいは自分で用意をしておきましょう。まずはきれいに使うことからスタートです。
C 煙草を吸ってはいけません。もし喫煙所が併設されていたとしても控えましょう。
D 携帯電話の使用もNG。メールチェックなども、訪問先のビルに入る前に済ませておきます。
E 時間のチェックも腕時計でします。携帯電話を時計代わりに使用しないこと。
(5) 応接室、会議室に案内されたら、まずは、下座にそして指定されたら、指定された場所で静かに待つ。待つ間も携帯を見たりしてはいけません。
(6) 担当者の姿が見えたらすぐに立ち上がり、笑顔で大きな声で挨拶をしましょう。
(7) 訪問時の基本的会話
@ 受付
「こんにちわ、私○○大学の○○と申します。本日11時よりの説明会に申し込みをさせて頂いております。ご担当者の方をお願い致します。」
A 面会
「はじめまして、私○○大学の○○と申します。よろしくお願い致します。」
(名前を名乗る時はフルネームがビジネスの常識です)
B 名刺を受け取る
必ず立ち上がり両手で受け「頂戴いたします。」と言って受け取ります。面会中は机の上にきちんと置いておき、離席するときには名刺入れにしまいましょう。
a.名刺交換のポイント
どんな時でも、相手より先に大きな声で、××大学の××ですと名刺を相手が見えるように差し出す(名刺は必ず名刺入れから出す)。
相手から、名刺を頂く時は両手でもらう。どうしても片手になる時は、丁寧にいただく。名刺は、その方の顔であります。
頂いた名刺は名刺入れの上に置くか、テーブルの上に置く。相手が複数いる場合は、相手の名前が憶えられように順番におきましょう。
名刺をしまう時には、丁寧にしまいましょう。
b.受け渡しの基本
必ず立って行う、相手より先に出す。
名刺は相手に向けて、両手を添えて出す、受け取る時も両手を添えて。
c.ポイント
文字に指がかからないように
先方の名前の漢字が読めなかった場合、名刺交換の際に読み方を確認する。
差し出す時は「よろしくお願いいたします」。
受け取る時は「ありがとうございます/頂戴いたします」。
d.複数の場合の順序
目上の人から名刺交換。
自社も複数の場合、目上の人同士から順番に行う。
e.帰宅後
名刺交換をした時は、相手に必ずお礼のハガキを書いて下さい。(メールはダメです。2回目以降はメールもOK。)
6. 面接での入退室のマナー
(1) 入室時
@ 面接室よりも先に応接室などに通された場合は、面接官が入室された際に立ち上がって挨拶する事を心がけましょう。
A 面接室に入る時はまずドアを3回ノック、相手から返事があれば、「失礼します」と必ず一声言ってから室内に入ります。
B 軽くお辞儀をし、ドアを閉めます。この時、後ろ手で閉めないよう必ず後ろに向き直り、静かに閉めるようにすると美しく見えます。
C 相手の方にまっすぐ視線を合わせ、普通の歩幅で近づきます。
「○○と申します。本日はお時間をいただきましてありがとうございます」
D 座席には相手から勧められてから座るようにしましょう。手荷物は、腰をおろしたあとでイスの脇の床に置くのがよいでしょう。
(2) 面接中
@ イスに深く腰をかけ、背筋を伸ばします。手は指を揃えて、あるいは軽くこぶしを握ってヒザやもものあたりの上に置いておきましょう。資料を見るなどといった 時以外はこの姿勢を保つことが基本ですが、話の途中で多少の手振りは熱意が伝わります。
A 面接時間は通常30分程度です。疲れてきたからといって、背中を丸くしたり、足を組んだりするのは、マナーに反するだけでなく、忍耐力、耐久力に乏しいと疑われることにもなります。時間の経過とともに、髪をさわる、手の指を絡み合わせる、鼻の頭をかくなど、日頃のクセもでますので、くれぐれも気をつけましょう。
B 面接中の目線は、相手の目を見て話すのは失礼、口もとあたりを見るようにといわれますが、面接では、意欲や真剣味を伝えるために多少の演出が必要になります。ここぞ!という時には、面接官の目をしっかり見つめましょう。話の途中で視線をそらす、下を向くといった状況が何度も続くようだと、自信のないように見えてしまいますので、仕草には充分に気をつけましょう。
C 表情は口もとにも現れます。口もとのちょっとした動きには目以上に気持が現れますから、どういう動きをすれば穏やかでやさしい印象をもってもらえるか、前もって鏡に向かって練習しておきましょう。
D こちらから話すときは、面接官にハッキリと聞き取れる声で、最後までしっかり発音するようにしましょう。緊張すると早口になりがちです。話す速度を意識することも重要です。
E 面接官が会社の事業内容など説明的な話をしているときは、ただうなずくだけでなく、「はい」「なるほど」など、適当な相づちを入れると、相手には真剣に聞いていることを感じ取ってもらえます。ただし、質問したいことがあっても、話の途中で割り込むのはタブーですので、相手の話が終わってからにしましょう。
(3) 退出時
@ 面接官から「今日はこのへんで」といった言葉が出たら、面接終了の合図です。
イスの脇に立ち、「ありがとうございました。よろしくお願いします。」と丁寧に一礼し、そのあとで、床に置いておいたバッグを持ちます。立ち上がり、ドアの前まで来たら振り返って退室のお辞儀をします。ドアを開けて室外に出ると、もう一度室内を振り返り「ありがとうございました」と会釈しながらドアを静かに閉めます。
A 帰る際、社内の方や周囲の方に会釈等、挨拶を心がけましょう。
社内の人はこうしたシーンをよく見ているものです。社外に出るまで気を抜かず、にこやかな挨拶をすることが、よい印象に繋がります。
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